【宅建】独学で受かった人の勉強法や愛用テキストは?フルタイム主婦が合格した方法まとめ
■ 独学で宅建に受かる確率はどれくらい?
■ 独学で受かった人はどんな勉強法を実践したの?
■ 独学で効率の良い勉強法を知りたい!
宅建試験は独学でも合格可能です。ただ、通信講座や予備校を利用するのに比べてかなりの手間と労力がかかります。
独学で受かった人と落ちた人の違いは正しい勉強法を実践できていたかどうかです。
市販テキストには学習する内容は書いてあっても、勉強の進め方やノウハウ・戦略はあまり書いていません。
私は独学で4回の不合格を経験しましたが、何度も受験を繰り返すうちに「これを最初から知っていれば1回目で受かったな。」と思えるノウハウや戦略を手に入れました。
この記事では、私が5回の受験経験から得た宅建試験合格のための正しい勉強法とノウハウをお伝えしていきます。
この記事を読むと、独学でも正しい勉強法を行うことができるので合格が近づきますよ!
- 独学で受かるには勉強法と戦略が大事!
- おすすめテキストは「みんほしシリーズ」
- スケジュールはしっかり立てよう!
大手不動産会社で社内営業成績1位を3年継続
学力皆無、地元でドベの高校卒
宅建試験4度の不合格を経て5度目の受験で合格
宅建試験1ヶ月前に第一子を出産
資格
宅地建物取引士|賃貸不動産経営管理士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士
親が地主、オーナー会社共同経営
目次から読みたいところに飛べます
記事の途中でも画面右下 をタップで目次が開くので活用してね!
独学で受かった人の特徴は?
落ちる人との違いを分析
この章では、独学で受かった人と落ちた人の違いを実例を元にご紹介していきます。
勉強法やテキストなど教材の選び方について先に知りたい人はこちらから飛んでください。
→勉強法の章へジャンブ!
→おすすめテキストの章へジャンプ!
私は不動産業者に勤めているため、自分を含め何度も宅建試験にチャレンジする人をみてきました。
自分の5回の受験経験と、身近な同僚たちの合格・不合格のときの様子を振り返って、宅建合格に必要なのは下記の3つという結論に至りました。
- モチベーション
- 勉強時間
- 自己流の勉強法はNG
私の身の回りの
合格・不合格体験談
私|2022年度合格|36点
受験経験5回
合格した年は受験2ヶ月前から産休入りしたので直前期に勉強時間を確保できました。
本格的に子育てが始まる前に合格!と決めて死ぬ気で頑張りました。
同僚Nさん3児のパパ|2022年合格|36点
受験経験5〜6回くらい
子供が居るので家ではあまり勉強時間が取れないけど、スキマ時間と休日になんとか頑張っていたそうです。
同僚Yさん2児のパパ|ずっと不合格
受験経験|私の知る限り2回以上
申込みはするのになぜか殆ど勉強せず毎年20点代、本気出してるように見えない、なんで受験してるんだろう…。
同僚Kさん独身女性|2020年合格|38点
受験経験|初受験で合格
仕事中に一日中勉強(完全にサボって勉強してたので怒られたり呆れられたりしてましたが、隙をみて繰り返しなかなか図太かったです。)
同僚Yさん1児のパパ|2020年合格|43点
受験経験|初受験で合格
仕事中もバレないようにこっそり勉強してたそうです、仕事が終わっても家に帰らず会社に残って勉強してました。
同僚Aさん独身男性|2022年不合格|35点
受験経験|2022年が初受験
彼女さんが購入した教材を借りて一緒に受験。
1点足りずに不合格、今年もリベンジするそうです!
同僚Aさんの彼女さん|2022年合格|43点
受験経験|受験経験2回
独学で不合格の翌年は通信講座を受講。
宅建試験受験の為に仕事を辞めて数ヶ月勉強時間をつくったそうです。合格後に不動産会社に就職。
不動産売買の部署へ異動または転職した元上司達
それぞれ異動・転職直後に合格
私と一緒に賃貸仲介営業の仕事をしていた時は何度も受験して不合格だったのに、売買関係へ異動や転職をした途端に合格する人たちが何人も居ました。
賃貸では宅建の資格は実はそれほど重要視されませんが、売買だと資格が無ければ舐められたり業務もスムーズに行えないので会社から取得を急かされるそうです。
何度も繰り返し受験している人や、無理矢理にでも勉強時間を確保した人。業務上資格が必要になり、会社からの強制力が働いた人が合格しています!
① モチベーション
落ちる原因の大半はこれ!
独学で一番難しいのは勉強内容ではなくモチベーション維持し、勉強を継続することです。殆どの人が勉強を継続することができずに脱落していきます。
- かけた費用が少ないから
→損失が少ないので諦めてもダメージが少ないと思ってしまう - 誰も見張ってないから
→勉強しないなら飯抜きとかならやるのにね… - 壁にぶつかりやすいから
→スムーズに進まないとやる気は削がれます
独学のメリットである「安さ」は反対にデメリットにもなります。教材費に10万円投資したなら「受からないともったいない!」と思って踏ん張れますが、1万円程度だと継続する辛さから逃げて「来年頑張る」ってなる人が多いです。
また、宅建試験は1年に1回行われます。年に1回は他の資格に比べると少ないですが、それでも来年また受けられるので「絶対今年取得したい」理由がなければ諦めやすいです。
オリンピックみたいに4年に1回じゃないので。今年とれないとヤバいという危機感は少なくなりがちですね。
モチベーションを維持するための工夫を心がけましょう!
例:今年受かる!と周りに言いふらす
SNSで発信する・または勉強仲間をつくる
受からなければいけない理由を具体的にする
② 勉強時間
独学で合格するための学習時間はどれくらい?
勉強時間があまりにも足りないと、いくら正しい勉強法を実践しても難しい場合があります。なるべく早めに学習をスタートしましょう。
宅建合格に必要な勉強時間は300時間と言われていますが、ただの目安です。必要な勉強時間はその人の前提知識の量や勉強慣れしているかどうかによってことなります。
初学者は400時間〜500時間くらいを目安に、受験が2回目だったり、法律の知識がある人は300時間以上を目安にしましょう。
私を含め、身近な同僚たちの合格・不合格傾向をみると、受かった人は勉強時間を多めに確保できてる印象でした!
③ 勉強の注意点
自己流の勉強法はNG
独学だと、正しい勉強法を知らずに自己流で進めることによりせっかく勉強したのに「実力を発揮できなかった」「意味のないことに時間を使っていた」なんてことが起きます。
または、せっかく正しい勉強法を実践しているのに、不安になって正しい道から外れてしまう人も多いです。
そのため、ただ勉強するだけではなく「正しい勉強法と戦略の情報収集」が大切です。
宅建試験の正しい勉強法は色んな人が発信しています。自己流で進めないで、信憑性のある情報を手に入れて実践しましょう。当ブログもぜひ参考にしてください。
発信されている勉強法は色々ありますが、私が見てきたものは大筋同じことを言っている人が多いです。
実績のある人が提唱する方法で被りがあるならそれが真実!反対に「これはやるな」と発信されている誤った方法も大抵同じなので、絶対やらないようにしましょう。
正しい勉強法の例:過去問を周回する際は選択肢ごとに理由を考え消去法を使わない
誤った勉強法の例:直前期に不安だからと教材を追加する
勉強をスタートする準備として「この人の言う通りにすすめよう!」というメンターを1人見つけ、その人の言うとおりにスケジュールを組みましょう。
受かった人の特徴①
優先順位を知って効率よく進めていた
勉強できる期間が少ない場合は特に、優先順位を意識して進める必要があります。
宅建試験は50問出題されて1問につき1点の配点ですが、分野ごとの難易度が全然違います。
同じ1点でも、簡単な問題のほうが楽に1点稼げることになります!
そのため「簡単な問題=優先度の高い問題」ということになるので、学習の進み具合に応じてパワーバランスを調整しましょう。
単元単位で優先度を整理
分野 | 単元名 | 備考 |
---|---|---|
宅建業法 | 全範囲 | ・ほぼ落とせないので最優先 |
免除科目 | 全範囲 | |
法令上の制限 | 都市計画法|開発許可 | ・なるべく落としたくないので優先 ・暗記項目が多い |
法令上の制限 | 農地法 | |
法令上の制限 | 土地区画整理法 | |
法令上の制限 | 宅地造成等規制法 | |
法令上の制限 | 国土利用計画法 | |
法令上の制限 | 建築基準法|建築確認 | |
法令上の制限 | 建築基準法|単体規定 | |
法令上の制限 | 建築基準法|道路制限 | |
法令上の制限 | 建築基準法|建蔽率 | |
法令上の制限 | 建築基準法|容積率 | |
法令上の制限 | 建築基準法|高さ制限 | |
法令上の制限 | 建築基準法|防火・準防火地域 | |
法令上の制限 | 都市計画法 | ・理解が難しいので時間が足りなければ他を優先 |
法令上の制限 | 建築基準法|用途制限 | ・暗記量がエグいので時間が足りなければ他を優先 |
権利関係 | 民法|賃貸借・使用貸借 | ・必ず出題されるので優先 ・ダブル受験の人は出題範囲が被ることの多い範囲 |
権利関係 | 特別法|借地法 | |
権利関係 | 特別法|借家法 | |
権利関係 | 特別法|不動産登記法 | |
権利関係 | 特別法|区分所有法 | |
税・その他 | 固定資産税 | ・固定資産税か不動産取得税は毎年どちらか1問だけ出題 ・時間が足りなければ出題傾向からヤマ当てもあり |
税・その他 | 不動産取得税 | |
税・その他 | 地価公示法 | ・地価公示法か不動産鑑定評価基準は毎年どちらか1問出題 ・時間が足りなければ出題傾向からヤマ当てもあり |
税・その他 | 不動産鑑定評価基準 | |
権利関係 | 民法|共有 | ・普段なら優先度低いが2023年は法改正の影響で出題の可能性が高い! |
権利関係 | 民法|意思表示 | ・出題頻度が比較的高いのでなるべく頑張る |
権利関係 | 民法|代理・無権代理 | |
権利関係 | 民法|時効 | |
権利関係 | 民法|売主の担保責任 | |
権利関係 | 民法|相続 | |
権利関係 | 民法|制限行為能力者 | |
権利関係 | 民法|弁済・相殺・対抗要件 | |
権利関係 | 民法|請負・委任 | |
権利関係 | 民法|債務不履行・解除・手付 | |
権利関係 | 民法|不法行為 | |
権利関係 | 民法|抵当権・根抵当権 | ・毎年出題されるが難問が多いので深入りしなくても良い |
税・その他 | 印紙税 | ・出題頻度が低い ・暗記項目が多く難易度も低いので出たらラッキー |
税・その他 | 登録免許税 | |
法令上の制限 | その他の法令制限 | |
税・その他 | 所得税 | ・出題頻度が低く難易度が高い、時間が足りなければ軽くでOK ・勉強してないと解けない可能性が高い |
権利関係 | 民法|保証・連帯保証 | ・出題頻度が低いので時間が足りなければ軽くでOK ・最悪勉強してなくても国語力と常識で解ける可能性あり |
権利関係 | 民法|連帯債務・連帯債権 | |
権利関係 | 民法|債権譲渡・債権引受 | |
権利関係 | 民法|地上権・永小作権・地役権 |
これはあくまで私の肌感でのランキングです。各種通信講座や有名YouTube講師の方々の推奨している順番と大体同じなので、的外れな内容ではないはず!参考にしてください。
厳密には得意不得意があると思うので、自分なりにカスタマイズしてくださいね!
受かった人の特徴②
常に現在地を把握していた
短期合格を目指す人の場合は、周りを気にせずにとにかく全速力で走り抜けるイメージになりますが、6ヶ月以上前から余裕を持って進めている人は途中で停滞期が来たり、気が緩んだりしてしまうこともあるかもしれません。
序盤でゆっくりしすぎると、せっかく早めに勉強し始めたのに気づいたら時間が足りなくなっていた…なんてことも起こります。
そうならないように、他の受験生は模試で何点取れているのか?何周くらい周回できているのか?など軽く情報収集できると大幅に遅れることはなくなるでしょう。
あまり周りを気にしすぎるのも良くないので、あくまで参考程度に確認するようにしてください!
受かった人の特徴③
スケジュールを軽視しない
勉強を進めていくうちに、当初立てたスケジュール通りに進まないことも出てきます。そうなっても、適当に進めないできちんと軌道修正をしましょう。
計画性がなくなると、優先順位が狂ったり効率的に進められなくなったりと良くないことが起きているのに気づけない可能性があります。
周回が1周終わるたびに一度スケジュールを見直すくらいがちょうどいいと思います。
独学の合格率
宅建試験の一般合格率は15%〜17%です。公表されている通信講座の合格率は平均すると約60%になります。
予備校・通信講座の合格率
合格率ランキング
スクール名 | 合格率 | 受講料 |
---|---|---|
1位 フォーサイト | 76% | 59,800円〜69,800円 |
2位 LEC | 74.4%(全国模試成績上位者のみを対象) | 78,000円 |
3位 アガルート 演習総合カリキュラム | 74.2% | 76,780円〜107,800円 |
4位 アガルート 入門総合カリキュラム | 60.3% | 71,280円 |
合格者数ランキング
スクール名 | 合格者数 | 受講料 |
---|---|---|
1位 ユーキャン | 1,776名 | 63,000円 |
2位 スタディング | 1,085名 | 17,820円〜24,800円 |
3位 TAC | 900名(通学生も含む) | 154,000円〜 |
4位 フォーサイト | 721名 | 59,800円〜69,800円 |
この違いは、上記でも説明した「モチベーションの維持」と「正しい勉強法と戦略の情報収集」が独学だと自分でできない人が多いからです。
通信や予備校では、自分から探しに行かなくてもこの2つが提供される仕組みになっています。
つまり独学でも通信講座レベルで「正しい学習方法と戦略の情報収集」をして「モチベーションの維持」ができれば合格可能です。
受かった人は「今年絶対合格!!」と自分で決めて自分を追い込んでいます。
私も受かった年の受験期間に妊娠していたので「今年落ちたら来年は子育てと仕事と主婦業と受験を全部こなす…そんなん無理!!」と思い必死でした。
勉強法と戦略の情報収集を行い、正しい勉強法を実践する。モチベーション維持する仕組みを意識する。
独学でかかる費用は?
独学でかかるのは市販教材を購入する費用です。受験料などは予備校・通信・独学みんな一律で同じ費用がかかります。
\独学宅建受験にかかる費用/
項目 | 金額 | 対象者 | 支払時期 |
---|---|---|---|
教材費 | 8,000円〜 | 独学者の場合 | 勉強を始めるとき |
5問免除 | 15,000円〜20,000円 | 宅建業従事者 任意 | 6月あたり |
受験料 | 8,200円 | 全員 | 7月 |
受験料は全員一律、5問免除は宅建業に従事している人は事前に講習を受けて合格すると本試験で5点免除になるので受けておきましょう。
講習に合格すること自体は簡単なので、お金で5点分買うチャンスです!
独学か通信かで変わるのは教材費の部分。独学の場合は最低限「テキスト」「問題集」「直前予想模試」の3つを購入しましょう。おすすめは下記の商品です。
ネット上にあるテキストもどきの無料サイトや無料アプリのみで受験する人も居るようですが絶対やめましょう。情報が古い可能性があることと、紙で問題演習を行う必要があるからです。
ついでに合格後にかかる費用についても載せておくので、気になる人は確認してください。
項目 | 金額 | 該当者 | |
---|---|---|---|
受 験 前 | 教材費 | 勉強法による 約10,000円〜 | 全員 |
A 5点免除講習受講料 | 15,000円〜20,000円 | 宅建業従事者 任意 | |
B 受験料 | 8,200円 | 受験者全員 | |
合 格 後 | C 資格登録手数料 | 37,000円 | 登録希望する場合 |
D 宅建士証交付手数料 | 4,500円 | 交付希望する場合 | |
E 登録実務講習 | 20,000円〜 | 2年以上の実務経験がなく、登録希望する場合 | |
更 新 時 | F 法定講習受講料 | 12,000円 | 登録から5年で更新(合格から1年以上後に登録する場合も必要) |
G 宅建士証交付手数料 | 4,500円 | 登録から5年で更新 |
上記の表をいくつかの例に落とし込んでみるとこんな感じになります。
\例3パターン/
- 宅建業従事者、実務経験2年以上、5点免除受講、登録希望
→ABCDの合計で64,700円 - 宅建業社ではない、実務経験なし、登録希望
→BCDEの合計で69,700円 - 宅建業社ではない、実務経験なし、登録希望しない
→Bのみ8,200円
③の場合だと宅地建物取引士として登録をしないので「宅地建物取引士試験合格者」です。宅建士としての仕事は出来ません。
全パターンで、教材費は別途かかります。
独学:1万円前後
通信講座:2万円〜6万円ほど
予備校:10万円以上
F 法定講習受講料とG 宅建士証交付手数料の合計16,500円は5年毎の更新のたびにかかります。
更新をしないと宅建士として働けませんが、試験合格は一生有効なので一度更新をやめたり、最初は登録しなくても手続きをすると再び宅建士として働くことができます。
フルタイム勤務主婦
試験1ヶ月前に出産しても受かった勉強法とテキスト
独学ステップ①
基本の勉強法と手順を確認!
勉強を開始する前に、勉強の手順を確認して試験本番までのスケジュールを立てましょう。スケジュール管理は勉強できる期間が短い人は特に重要なので、必ず行ってください。
メインとなるテキストや問題集を用いた座学の時間と、スキマ時間を活用したスマホ学習を別で考えます。
紙で問題を解くほうが学習効率がいいので、頑張ってまとまった勉強時間を確保するようにしましょう。補助や復習として、同時進行でスマホ学習も行います。
まずは講義動画を1単元分みて、テキストを読み知識をインプットします。
独学の場合、講義動画はYouTubeを利用するのがおすすめです!
こちらの記事でおすすめのYouTubeチャンネルをご紹介しています。
インプットした範囲の問題を必ずインプット直後に一度解きます。
全範囲をインプット→アウトプットで繰り返しながら最低でも3〜4周します。
座学で学んだ範囲を、当日中〜翌日のスキマ時間で復習するルーティーンを確立します。
3周目以降、苦手分野を洗い出す為に模試を行います。
基本的には1単元分の①インプットと②アウトプットを1セットとし、確保できる勉強時間に応じて1日1〜3単元ずつ座学で進めます。単元とは分野内の細かいテーマのこと。
宅建業法→「営業保証金」「35条書面」
法令上の制限→「開発許可」「農地法」
座学で勉強した範囲を当日〜翌日のスキマ時間にアプリで復習し、全範囲を3周ほど勉強したところで実力確認や苦手分析のために模試を行います。
本試験までに全範囲を最低でも4周以上行いますが、1周目と4周目では意識することや取り組み方が変わります。「1周」とは単純に全範囲のことです。
具体的な取り組み方について説明していきます!
学習経験のある人で、宅建試験の全体像がわかっている場合は、これから解説する勉強法の「1周目」を飛ばして「2周目」や「3周目」のやり方から進めてOKです!
1周目|全体像の把握
動画視聴などインプットをメインに!
1周目は全体像をつかむ、概要を理解するだけでもOKです。下記の手順で進めましょう。
- 講義動画を視聴する
- テキストで内容を確認する
- 問題を解き、答え合わせをする
- テキストで内容を確認する
問題集で問題演習をする際は、ノートをセットで使います。問題を解きながら、1肢ごとにその肢が◯か✕か、なぜ◯で✕なのか理由を書きます。
また、複数の登場人物がでてくる問題などは関係図をノートにメモする癖をつけましょう。
\タップで拡大できます/
字汚いですね…でもこのノートはあくまで自分用のメモ帳です。
自分が読めればいい、むしろ読めないくらい汚くてもいい「書くこと=アウトプット」に意味があるので、面倒ですが毎回書きましょう。
問題を解く際は四肢一択を一問一答のように解いてください。選択肢一つ一つに対して解答し、消去法は使わないこと。
1問解き終わるごとに、理解度に応じて◯△✕のマークを問題集にメモしましょう。
「四肢とも理由まで完璧に分かった=◯」
「理由は曖昧だけど正解した=△」
「全くわからなかった=✕」です。
\タップで拡大できます/
大抵の問題集はこのようにチェック欄が設けられています!そこに書き込んでいきましょう。何度も間違える問題は付箋を貼っておくと、あとから集中的に復習しやすいです。
2周目|問題演習を強化
周辺知識を意識してアウトプット
2周目は前回△か✕だった問題のみ解くようにします。◯だった問題の分だけ問題数が減るので1周目よりも早く終わるはずです。
その分2周目以降は1周目の手順に「周辺知識の書き込み」を追加し下記の手順で進めます。
- 講義動画を視聴する
- テキストで内容を確認する
- 問題を解き、答え合わせをする
- 追加:周辺知識を問題集の解説欄に書き込む
- テキストで内容を確認する
周辺知識とは近しい情報のことです。例えば、下記の選択肢を例に周辺知識を洗い出してみましょう。
問題:宅地建物取引業法第2条第1号に規定する宅地に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢:建物の敷地に供せられる土地は、都市計画法に規定する用途地域の内外を問わず宅地であるが、道路、公園、河川等の公共施設の用に供せられている土地は、用途地域内であれば宅地とされる。
↓
答えは「✕」
理由:用途地域内でも公園、広場、道路、水路、河川は宅地ではないから。
※ノートに理由を書き出すことができれば理解度◯です。
周辺知識:宅地とは①現に建物が建っている土地②将来建物を建てる目的で取引される土地③用途地域内の土地ただし公園、広場、道路、水路、河川を除く
この問題は「宅地とはなにか」という知識が正確に頭に入っていれば簡単に解ける問題です。
「道路、公園、河川は宅地か?→違うから✕」では終わらずに周辺知識の「宅地とはなにか」を一度全て思いだし書きだす(アウトプット)することで定着させます。
慣れてきたらさらに深掘りします。「宅地とはなにか」だけではなく「建物とは」「取引とは」も全て書き出しましょう。
ここまで出来ると「宅地建物取引業とはなにか」という1単元分の重要知識を網羅したことになります。
3周目|暗記を強化
アウトプットを繰り返し知識の漏れをなくす
3周目は△と✕だけではなく全問解きます。本試験までの日数に余裕がない人は問題集で設定されているランクの最低ランクの問題は無視します。(問題集によって異なりますがCランクやDランクの問題。)
全問解いても3周目になると解答スピードが上がっているはずですし、周辺知識の書き込みも新規のものは減るはずです。
その分3周目以降は2周目の手順に「暗記とセルフティーチング」を追加します。これが問題演習手順のフルセットです、3周目以降は基本的にこの手順で行います。
- 講義動画を視聴する
- テキストで内容を確認する
- 追加:暗記・セルフティーチング
- 問題を解き、答え合わせをする
- 周辺知識を書き込む
- テキストで内容を確認する
宅建試験の勉強では、問題演習だけではなく「暗記」が必要な範囲があります。例えば、下記の問題を例に見てみましょう。
問題:宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項の説明に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢:土地の売買の媒介を行う場合、移転登記の申請の時期の定めがあるときは、その内容を説明しなければならない。
↓
答えは「✕」
理由:移転登記の申請時期は35条書面の記載事項ではないから。
この問題の場合、35条書面の記載事項を暗記していなければいくら考えても答えは出ません。
考え方や勘でどうにかなる問題ではなく、本当の当てずっぽうになってしまいます。
むしろこの手の問題は「この内容は説明したほうが良さそうか?要らないか?」なんて視点で考えてしまうと、全部必要に思えてきちゃうので危険です。覚えて思い出すしかありません。
このような「暗記」が必須の範囲は、覚えてしまえばこっちのもの!大得意分野にできるので、最初は辛いけど頑張って脳に刻みましょう!
こちらの記事で、3大書面の暗記法について解説しています。無料ダウンロードできる3大書面の比較表もあり。参考にしてください!
セルフティーチングとは学んだことを話し言葉でアウトプットする作業のことです。
「実際に声に出して人に話す」のが一番効果的ですが、毎回勉強に付き合ってくれるパートナーを見つけるのは大変なので「脳内でイメージする」だけでも効果があります。
自分で自分に教えるようにイメージしてもいいですし、誰かを思い浮かべて話すイメトレでもOKです。
私は旦那に説明する様子を毎回脳内でイメージしてセルフティーチングを行い、聞いてくれる雰囲気のときには実際に話して聞いてもらうこともありました!
実際に誰かに話すと質問が返ってきたりするので、その質問に答えることでさらに細かい知識のアウトプットが可能です!
\タップで拡大できます/
この図はアメリカ国立訓練研究所の研究で提唱された「ラーニングピラミッド」を私なりに宅建の学習に落とし込んだものです。
ラーニングピラミッドとは、ただ受けるだけの受動的な勉強よりも、自ら行動する能動的な勉強のほうが学習の定着率がいいことを表します。
日本の教育現場でも教員向けのセミナーなどで取り上げられることが多い理論です。
理解していないと教えられないので、理解度のチェックにもなりますよ!
ちなみに、セルフティーチングを脳内で行うには道具は必要ありません。手が塞がっていてもいつでもどこでもできます。
私はよく、家事をしながら、シャワーを浴びながら、ドライヤーをかけながら、子供の授乳をしながら脳内セルフティーチングを行っていました。
4周目以降|精度を上げる
重要分野は優先的に勉強する
4周目以降は△と✕だけ解く周回と全問解く周回を交互に繰り返します。手順は3周目から行っている「フルセット」です。
セルフティーチングができる範囲は①の講義動画を省略しても大丈夫です。上手くセルフティーチングができなければ、理解が足りていないので動画やテキストを確認してから問題演習に進みましょう。
- 講義動画を視聴する(進み具合に応じて省略してもOK)
- テキストで内容を確認する
- 暗記・セルフティーチング
- 問題を解き、答え合わせをする
- 周辺知識を書き込む
- テキストで内容を確認する
このように、△と✕だけ解く回を挟むことによって「完全に理解している理解度◯の問題」にかける時間を減らし、苦手な問題に取り組む時間を増やします。しかし、◯の問題も忘れてしまわないために定期的に触れるカリキュラムになっています。
優先順位の高い範囲なのに苦手だと感じるものがある場合は、多めに周回してOKです。
逆に、勉強期間が少なく余裕がない場合は捨てる範囲を決めて周回から外しましょう。4周目以降は学習の進み具合に応じて修正が必要です。
優先順位を決める際はこちらの記事を参考にしてください。
スキマ時間の活用
勉強はいつでもどこでもできる
問題集で勉強した範囲を、当日〜翌日までにアプリで1周できると理想的です。なぜなら人は覚えてもすぐに忘れるから。
忘れることを予防するためには短期間で復習を繰り返すことが大切です。
メインの勉強時間にはなるべく新しい範囲をどんどん進めたいので、スキマ時間に復習を完了できると効率がいいです。
スキマ時間がない生活スタイルの人は、その日の勉強を始めたらまず前日勉強した範囲を軽くおさらいしてから新しい範囲に進むサイクルにしましょう。とにかく復習は外せません。
\タップで拡大できます/
\タップで拡大できます/
この図はエビングハウスの忘却曲線と言われる人の記憶の保持率についての研究結果です。人は何かを学んでも、図①のようにどんどん忘れます。
- 20分後に42%忘れる
- 1時間後に56%忘れる
- 1日後に74%忘れる
- 31日後に79%忘れる
1回勉強したことを復習せずに居ると、たった1日でほぼリセットされてしまうんです。
ですが、図②のようにリセットされる前に復習を行うと、また100%まで思い出して、さらに復習を繰り返すことで忘れにくくなります。
復習のタイミングとして推奨されるのは2日以内、1週間、1ヶ月の3回以上です!
本当は、テキストや問題集をひらいてしっかりと勉強する時間を多めに確保したいですが、仕事や育児をしている人は難しいですよね。
それでも諦めずに使えるスキマ時間がないか探しましょう。片手が空く時間が3分もあれば、スマホアプリで問題演習を行います。
片手すら空いてなくても、先程解説したセルフティーチングなら道具は必要ないので本当にいつでもできます。
- 通勤の地下鉄
- 昼休憩(誰かと被っておしゃべりしてしまわないようズラしてました)
- 立体駐車場に車を出し入れする待ち時間
- 洗車中の待ち時間
- トイレで1問
- 待ち合わせに早く着いた待ち時間
- 電話で保留にされた待ち時間
- コンビニのレジに並んだ待ち時間
- 妊婦健診、病院での待ち時間
- 家事中に耳学かセルフティーチング
- シャワー中、身支度中に耳学かセルフティーチング などなど
仕事中でも、3〜5分の待ち時間に仕事をするのはどうせ微妙なので、勉強にあててもギリさぼりではないと認定しました…。
私の場合は営業職なので外出も多く、外に出ると色んな場面でちょっと待たされます。ほんの数分のスキマ時間は探そうと思えばいくらでもあってチリツモです。
私は喫煙しませんが、タバコを吸う人のタバコ休憩って1日に1時間くらいあるんじゃないでしょうか?うちの会社だけかな?
勉強を繰り返して知識が定着していく様子など、記憶はよくパズルのピースに例えられますよね。
少しずつ詳細がわかって、理解が進んでも、復習をしないと忘れてしまい、知識が抜け落ちていきます。
\タップで拡大できます/
周回を進めるのはピースをはめる作業
復習をするのははめたピースを守る作業
直前期
模試で苦手分野の洗い出しや確認をする
本試験の1ヶ月くらい前には一度模試を行いましょう。市販の直前予想模試を購入して行うか、ネットで配布されている無料模試やワンコイン模試でもOKです。
ただ、さまざまな模試があるので選ぶ際には過去問ベースのものではなく、新作問題の入った予想問題を解くようにしましょう。
例えば「平成◯年の過去問」といった、ただの年度別過去問はおすすめしません。
なぜなら、問題集とアプリで4周以上過去問の周回を行っていると、過去問だけで構成された問題は全て「解いたことのある問題」なので正解できてあたりまえだからです。
模試を行う目的は「苦手分野を洗い出すこと」と「初見の問題に慣れること」なので、必ず新作問題で構成されたものを解きましょう。
どれを解いたらいいかわからない人はこちらの直前予想模試を購入すると間違いないです。
解説動画つきで復習も出来ますし、同じ問題を解いた他の受験生の点数を知ることもできるので自分の現在地やレベルを把握することにもつながります。
本試験直前
2日間で全範囲を見直せるようになる
本試験の前々日と前日の2日間で全範囲を総復習します。会社員も主婦も、可能な限りお仕事や家事育児はお休みできる環境を整えましょう。
過去問の周回を何度も行っていると、最初は1周するのに1ヶ月や半月かかった人も、1週間で回せるようになり、最終的には数日で1周できるようになっているはずです。
- 前々日に宅建業法と権利関係の総復習
- 前日に法令制限と税その他の総復習
このスケジュールがおすすめです。なぜなら法令制限と税その他のほうが暗記要素が多いので、より直前のほうが効果的なため。
前日は夜遅くまで勉強せずに早めに就寝しましょう。寝不足や体調不良で実力を発揮できないと一番もったいないです。
本試験当日の午前中は、リラックスして挑めるように、得意な範囲の問題を数問解いて頭の運動をしましょう。
宅建業法の重要分野がおすすめです。その他、暗記項目や何度も間違えてしまう問題をさらっと確認しておくのもいいと思います。
緊張しすぎると実力を発揮できません。私はメンタルやられて大失敗したことがあります…。当日まで頑張った自分を信じ、自信をもって試験を楽むくらいの気持ちで挑みましょう!
独学ステップ②
勉強法の手順を確認したら教材を揃えよう!
独学の勉強をスタートするときに意識するのは、独学だとしても通信講座などと同レベルの学習環境を整えることです。
予備校も通信も独学も、目指すゴールと合格基準は同じなので、少ない武器で戦うと負ける確率が高くて当然。まずは同じ土俵で戦えるように準備をしましょう!
\タップで読みたいところへ飛べます/
前章の勉強法を読んで、自分には必要ないと思う教材は揃えなくてもOKです。①〜⑤は必須ですが、⑥⑦は学習環境にあわせて調整してください。
例えば、専業主婦や在宅ワーカーのように自宅にいる時間が長い場合はアプリではなく全て問題集で問題演習を行うとか。
常にWi-Fi環境下だったり、YouTubePremiumに加入している人はAmazon Audibleを使わずにスキマ時間もYouTube動画で耳学を行うなどでも同じ勉強法を実践できます!
テキスト
図解多めフルカラーがおすすめ!
- 図解多めフルカラーがおすすめ
- 持ち歩きやすさも考慮する
テキストは基本的には図解が多めでフルカラーのものがおすすめです。特に初学者の方はあまり文字ばかりぎっしりのものは避けましょう。
\おすすめテキストはこちら/
私の身の回りの受かった人たちはこちらのテキストを使用している人が多かったです!実は私も、一足先に受かった上司からのおすすめでこちらに決めました!
問題集
一番使う必須アイテム!
- テキストと同じシリーズのもの
- 問題の難易度(重要度)が記載されているもの
- 年度別ではなく分野別のもの
- 左が問題右に解答の見開きタイプがおすすめ
問題集はテキストと同じシリーズのものにしましょう。なぜなら問題集を解いていてわからないところがあった際など、該当テキストページが書いてあったりテキストとリンクしているからです。特別な理由がなければセットで購入してください。
その上で、問題の難易度や重要度がランク付けされていて、左に問題右に解答の見開きタイプのレイアウトがスムーズに問題と解説を見比べることができておすすめです。
\おすすめ問題集はこちら/
講義動画
テキストより大事!学習の要
「テキストを読んで問題を解く」が主な勉強の流れになりますが、テキストを読むだけでは理解しきれない部分がでてきます。
そのため講義動画を活用すると理解が深まります。動画はYou Tubeで無料配信されているものを利用すると良いでしょう。
- 試験範囲全てを網羅している解説系チャンネル
- 法改正に対応している
- 講師の実績が信用できる
宅建のYou Tubeチャンネルでは、講義形式の動画が多いチャンネルや問題演習と解説が主なチャンネルなどさまざまなものがあります。
その中でもまずは講義形式のものを選んでください。おすすめは【ゆーき大学】です。
メインの講義動画のほかに、暗記に役立つ動画も活用すると効果的です。暗記用おすすめは【棚田行政書士の不動産大学】の覚え歌シリーズです。
\講義動画おすすめNo.1/
【ゆーき大学】
\暗記用動画おすすめNo.1/
【棚田行政書士の不動産大学】
YouTubeチャンネルの選び方やおすすめや詳細は、こちらの記事でもっと詳しく解説しています!
暗記用の動画としておすすめしている【棚田行政書士の不動産大学 覚え歌】についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています!無料ダウンロードできる歌詞カードもあります。
直前予想模試
本試験形式に慣れよう!
本試験直前期には模試を行う必要があります。理由は下記の3つ。
- 本試験形式に慣れるため
- 新作問題に対応する感覚を知るため
- 苦手分野を明確にするため
普段の勉強で問題演習をする際は、分野別の問題集やアプリで解きますが、本試験は50問を2時間で解きます。
この時間の感覚や解く順番、マークシートへのマークなど本番と同じ環境で演習を行わなければ、本番でイレギュラーが発生したときに対応できません。
\おすすめ直前模試はこちら/
ノート・付箋
地味に活躍!
基本の問題演習は問題集で行います。その際に、図解を書いたり問題肢ごとに理由付けをするメモとしてノートが必要です。
その他にも、暗記項目を書きなぐったり見直したいポイントをメモしたりと色々使えます。
上記でおすすめした問題集は左が問題右が解説のレイアウトなので、問題を解いているときに見ようと思えば右の解説や解答が目に入ってしまいます。
それを隠す意味と、持ち歩きやすさを考慮するとこちらのノートがおすすめです。
\おすすめノートはこちら/
\おすすめの付箋はこちら/
アプリ
スキマ時間を使い倒す必須アイテム!
基本の勉強は問題集をベースに行いますが、問題集を広げることができないスキマ時間も活用したいです。そこで活躍するのがアプリです。
無料アプリでも法改正に対応した問題演習を行えるものがあるので、片手が使えるときはアプリで問題演習をするようにしましょう。
\おすすめのアプリはこちら/
Amazon Audible
手が空かなくても耳で勉強!
受験期間中は、スキマ時間を全て宅建試験の勉強時間にあてたいです。ですが、運転中や移動中、主婦なら家事中など手が空かない時間は多いですよね。
ですがそんなときでも「耳」は空いているはず。そこで活躍するのがAudible(オーディブル)です。
Audibleで「パーフェクト宅建士」というテキストを聴くことができます。パーフェクト宅建士は通常購入すると12,500円。Audibleなら聴き放題なので30日間は無料!30日以降は月額1,500円です。
30日間の無料なので勉強を始めた月に加入して、必要なくなれば解約。または普段から読書の時間を取れない人はこれを機に日常的に使用するのもいいと思います。
私は宅建試験をきっかけに加入してからそのままずっと会員です!もう6年くらい。家事や移動時間に本を聞いて学べるので時間を有効に使えますよ!
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月額1,500円で聴き放題
こちらの記事で、上記の教材のもっと詳しい情報と、他の教材との比較をしています!気になる人は見てみてください!
独学ステップ③
スケジュールを立てよう!
\タップで拡大できます/
スケジュールは、勉強を開始する時期や生活スタイルによって変わります。
勉強を開始する時期から本試験までの日数を必要な勉強時間に落とし込んで1日あたりどのくらい勉強する必要があるのか目安の数字を計算しましょう。
初学者・余裕を持って勉強したい人→500時間以上
- 1日平均5時間 500時間÷4時間=125日(約4ヶ月)6月中旬スタート
- 1日平均3時間 500時間÷3時間=167日(約5ヶ月半)5月スタート
- 1日平均2時間 500時間÷2時間=250日(約8ヶ月半)2月スタート
学習経験者・受験経験者→300時間程度
- 1日平均5時間 300時間÷4時間=175日(約2ヶ月半)8月スタート
- 1日平均3時間 300時間÷3時間=100日(約3ヶ月半)7月スタート
- 1日平均2時間 300時間÷2時間=150日(約5ヶ月)5月中旬スタート
1日あたり2時間の学習であれば、休日は少し多めに頑張ったり調整すると続けやすいペースです。
1日4時間以上は、仕事や育児がある人はかなり頑張らないと捻出できないと思います。
5問免除は6月あたり、本試験申込みは7月で締め切りなので、5月〜6月には勉強をスタートできるといいですね。
1日あたり2時間頑張ろう、3時間頑張ろうと目処がついたら、決めた時間数を守りながらまずは1周まわしてみましょう。
1周目に何日かかったかを基準にすると、今後のスケジュールを組むイメージが付きやすいと思います。
最初は1周まわすのに半月とか1ヶ月かかる人も居ます。でも周回を重ねるうちに数日で1周できるようになりますよ!
大型の予定や仕事が忙しい時期なども考慮して余裕をもったスケジュールを立てましょう。
私の場合は、9月中旬に出産予定だったので1週間ほどの入院期間と、産まれてからは念のため勉強できない覚悟で9月までに完璧を目指しました。
本試験で点数が上がる!
時間配分と時短テクニック
普段の問題演習では、周辺知識を思いだしたり丁寧に解いていくことで実力がアップします。
ですが本試験では制限時間があるので、ゆっくり解いていると「時間が足りなかった」なんてことになりかねません。
本試験当日は時間との戦いなので、事前に時間配分や早く問題を解くコツを体に覚えさせて挑むようにしてください。直前期に行う模試は、本試験のシュミレーションも兼ねています。
模試を行う際は事前に時間配分や解く順番を決めて、早く解くコツを確認してから時間を測って行ってください。出来たら本試験と同じ13:00(5問免除者は13:10)スタートで行いましょう。
時間配分
シンプルで効率的な配分がおすすめ!
私がおすすめする時間配分と解く順番はこちらです!
この時間配分と順番をおすすめする理由は、ほぼ30分刻みで時間配分を覚える手間がないことと、優先度の高い範囲から解く順番になっているからです。
分刻みのスケジュールを立てても、本試験中に「あと何分でどこまでだっけ?」なんて気にしている余裕はないので、30分ごと4分割がシンプルでおすすめです。
時短テクニック
問題を早く解くコツを体得しよう!
普段の問題演習は丁寧に行いますが、模試や本試験では1分1秒でも早く解けると見直しの時間が増えるので、スピードアップできれば出来るほどミスが減り、余裕も生まれます。
時短テクニックは知っているだけでは活用できません。何度か模試で実際に行い、考えるのではなく体が勝手に動くように覚え込ませます。
- 問題を読む時間を時短
- 問題文の読み返しを時短&ケアレスミス対策
- 問題文の「正しい」「誤っている」に◯✕
- 選択肢ごとに◯✕
- 全部読んでもわからなかったとき
- ()や定型文はメリハリを付けて読む
- 正解肢に自信があったら他の選択肢は読まない
- 問題文の分解
- 判例文は選択肢から読む
- 難問に費やす時間を時短
- 見直しの時間を時短
テクニック10選と時間配分を
活用した例
上記の時短テクニック10選を使って問題を解くシュミレーションをしていきます。
\問題文の読み方・メモまとめ/
- ()や「ただし〜」「なお〜」は高速斜め読み
- 文章が長い場合はスラッシュで区切る
- 必要な場合は関係図を書く
- 「正しい◯」「誤っている✕」に印をつける
- 時間がかかると判断した問題
- 2分以上考えてもわからない問題
- 明らかに勉強不足な範囲の問題
\選択肢の読み方・メモまとめ/
- ◯✕をつけて解いていく
- 100%自信のある解答→番号の上に「◯✕」
- 100%ではないけど自信のある解答→番号の左横に大きめに「◯✕」
- 自信ないけどたぶんこっちくらいの解答→番号の左横に小さめに「◯✕」
- わからない→番号の左横に「?」
- 明らかに誤っている文章には印をつける
- 全部読んでもわからなかったら印を元に必要な部分だけ読み再検討
- 解けたら正解肢番号を数字で書く
- 2分考えてわからなかったら☆マークをつけて飛ばす
- 数字でメモした正解肢番号を左手で指差し確認しながら右手でマークしていく(左利きの人は逆)
- マークした数が合っているか(ズレや抜けがないか)確認する
- 時間を確認、深呼吸して次に進む
STEP1〜STEP3を繰り返して問題を解く
STEP1〜STEP3を繰り返して問題を解く
- 飛ばした「優先度高」の問題を解く
- 飛ばした「優先度中」の問題を解く
※残り時間が10分を切っていたら先に見直しをする - 飛ばした「優先度低」の問題を解く
※残り時間が10分を切っていたら先に見直しをする
メモした正解肢番号とマークした位置が合っているか確認する
こちらの記事で、上記のテクニック10選それぞれの詳細や時間配分について詳しく解説しています。もっと細かく知りたい人はあわせて読んでみてください!
まとめ
独学で宅建に受かるには正しい勉強法と戦略が大切!
独学で合格は可能ですが、計画性と正しい勉強法や戦略の情報が必須です。通信講座や予備校を利用する人は、どちらもスクールから教えてもらうことが出来ます。
しっかり情報収集して通信・予備校組と同じ土俵に立ちましょう!
この記事で、必要な情報は一通り手に入るはず!迷ったら何度でも見直しに来てください!
私は今回ご紹介した勉強法と教材の使い方で、フルタイム勤務で妊婦、本試験の1ヶ月前に出産、直前期は新生児の子育てをしながらでも受かりました。
さまざまな困難は気合と戦略でどうにかなります。上手くいかない時期があっても、軌道修正を繰り返して何度でも立ち上がりましょう。
私も含め、受かった人は高いモチベーションで勉強に取り組んでいました。ランナーズハイみたいな、宅建ハイ状態です。
その状態になれば、勉強は辛いものではなく楽しいことになるので自然と手も頭も動きます!
勉強を楽しむためにも、スムーズに効率よく進めるコツがこの記事で伝わるといいなと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました!