■ 問1から順番に解いて良いんだよね?
■ 試験時間が足りない気がして不安….。
■ わからない問題があったらどうしたら良いんだろう…。
宅建の試験時間は2時間(5問免除者は1時間50分)です。この時間をいかに無駄なく使えるかで点数に大きな差が出ます。
なぜなら試験時間が足りなくなると心に余裕がなくなるから。その結果「最後まで問題が解けなかった」「焦って実力を発揮できなかった」「見直しができなかった、マークミスしたかも」こんなやばい事態にまで発展します。
せっかく勉強して、絶対に合格ラインに達しているはずなのに【実力不足】ではなく【準備不足】で不合格になるなんて悔しすぎます。
私は今回ご紹介するテクニックを駆使して試験終了の20分前に問題を全て解き終わり、残り15分かけて見直しやマークシートの確認を行いました。
最後の5分くらいはやることがなくなって正直暇してました。
この記事では、私が宅建試験に合格した年に実践したテクニックを実例付きで解説しています。
この記事のテクニックを実践すると、試験本番で「時間が足りなかった…」なんてことは起こりません!むしろ「わからなかった問題」にもうっかり正解できるようになるかも♪
- 1ページ目(問1)から解かない
- 一番大切な「問題を解く時間」以外を徹底的に排除
- 時短による余裕は点数を伸ばす
大手不動産会社で社内営業成績1位を3年継続
学力皆無、地元でドベの高校卒
宅建試験4度の不合格を経て5度目の受験で合格
宅建試験1ヶ月前に第一子を出産
資格
宅地建物取引士|賃貸不動産経営管理士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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時間配分・解答順・解き方
まず最初に、私がおすすめする時間配分のモデルケースをご紹介します。
時短テクニックだけ知りたい!って人は下記のリンクから飛べます!
- 時間配分、解答手順
- 時短テクニック10選
- どうしてもわからない問題の対処法5選
おすすめの時間配分と解答順・解き方
一般受験者
時間配分 | 科目 |
---|---|
【第1区画】 13:00〜13:40分 (40分間) | ①宅建業法 問26〜問45 計20問 |
②免除科目 問45〜問50 計5問 | |
マークシートに25問分マークする | |
【第2区画】 13:40〜14:10 (30分間) | ③権利関係(特別法) 問11〜問14 計4問 |
④法令上の制限 問15〜問22 計8問 | |
⑤税その他 問23〜問25 計3問 | |
マークシートに15問分マークする | |
【第3区画】 14:10〜14:40 (30分間) | ⑥権利関係(民法) 問1〜問10 計10問 |
マークシートに10問分マークする | |
14:40〜15:00 (20分間) 見直しなど | 飛ばした問題を解く 自信のなかった問題を再度解く マークシートと問題用紙に間違いがないか見直す |
おすすめの時間配分と解答順・解き方
5問免除者
5問免除者は免除科目分がないだけで、順番や時間配分は同じです。
時間配分 | 科目 |
---|---|
【第1区画】 13:10〜13:40分 (30分間) | ①宅建業法 問26〜問45 計20問 |
マークシートに20問分マークする | |
【第2区画】 13:40〜14:10 (30分間) | ③権利関係(特別法) 問11〜問14 計4問 |
④法令上の制限 問15〜問22 計8問 | |
⑤税その他 問23〜問25 計3問 | |
マークシートに15問分マークする | |
【第3区画】 14:10〜14:40 (30分間) | ⑥権利関係(民法) 問1〜問10 計10問 |
マークシートに10問分マークする | |
14:40〜15:00 (20分間) 見直しなど | 飛ばした問題を解く 自信のなかった問題を再度解く マークシートと問題用紙に間違いがないか見直す |
14:40までに一度最後までたどり着くことを目安にしますが、実際はこのあと説明する時短テクを使うともっと早く進められます!
【点数が伸びる】時間配分と解答手順
この時間配分と解答順は私が合格した年に実際に行ったものです。この時間配分で試験時間を20分残して解き終わり、ゆっくりと見直しすることができました。
- 重要(得意)な分野から解答する
- ペースを整える
- タイムスケジュールを覚える手間を減らす
重要な分野から優先的に解く
宅建試験の問題は問1〜問50(5問免除者は問45)まで問題用紙に順番に記載されています。しかし問1から順番に解き進める必要はありません、むしろ絶対やめてください。
なぜなら最初は最も難解で時間のかかる権利関係から始まるからです。最初から難しい問題に何問も直面してはペースも乱されてあとの問題に響きます。
最も重要で難易度の低い宅建業法から始めると「よし解ける!大丈夫だぞ!」っと絶好のスタートダッシュを切れるのでその後も良好な精神状態で進めることができます。
「難易度の低い(得意)な問題=重要度の高い問題」ということになります!
解答順は難易度の低い分野から徐々に難易度を上げて最後にラスボスへ挑むイメージで組みます。宅建試験50問の出題順と難易度(重要度)は一般的には下記の通りとされています。
分野 | 目標得点数 | 難易度 | 重要度 |
---|---|---|---|
権利関係 問1〜問14 計14問 | 9問 | 全体的に高い | C |
法令上の制限 問15〜問22 計8問 | 6問 | 問題によって異なる | B |
税その他 問23〜問25 計3問 | 2問 | 問題によって異なる | B |
宅建業法 問26〜問45 計20問 | 19問 | 全体的に低い | A |
免除科目 問46〜問50 計5問 | 4問 | 全体的に低い | A |
権利関係が「難しい、後回し」とされるのは単純な難易度だけではなく範囲の広さが理由の1つです。勉強しても出題されない範囲があるということ。
ですが権利関係14問のうち問11〜問14は「民法」が主体の問題ではなく「特別法」と呼ばれる法律の問題です。この4問は例年必ず出題される範囲となります。
- 問11〜問12 借地借家法
- 問13 区分所有法
- 問14 不動産登記法
私は「特別法」もA〜Bランクくらいの重要度があると思っています。それも踏まえて前章でご紹介した時間配分と解答手順がいいと考えました。
\おすすめの時間配分と解答順/
時間配分 | 分野 | 目標得点数 | 難易度 | 重要度 |
---|---|---|---|---|
【第1区画】 13:00〜13:40分 (40分間) ※5問免除者は13:10〜13:40の30分間 | ①宅建業法 問26〜問45 計20問 | 19問 | 全体的に低い | A |
②免除科目 問46〜問50 計5問 | 4問 | 全体的に低い | A | |
【第2区画】 13:40〜14:10 (30分間) | ③権利関係(特別法) 問11〜問14 計4問 | 3問 | 問題によって異なる | B |
④法令上の制限 問15〜問22 計8問 | 6問 | 問題によって異なる | B | |
⑤税その他 問23〜問25 計3問 | 2問 | 問題によって異なる | B | |
【第3区画】 14:10〜14:40 (30分間) | ⑥権利関係(民法) 問1〜問10 計10問 | 6問 | 全体的に高い | C |
勉強する範囲の優先順位について詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてください!
ペースを整える時間配分
この時間配分と順番にしたのは難易度順以外にも理由があります。それはペースを整えるための均一な配分と、タイムスケジュールを覚える手間を減らすことです。
問題用紙は1冊の冊子なので、分野ごとに好きな順番に解きたいと思ったら、行ったり来たりとページを何度もめくることになります。多少はしょうがないですが目的の問題を探す時間やページ送りの時間がもったいないしペースを乱す原因になります。
そのためこの順番で解くと、解答完了までにページを戻る回数は2回で済みますし、ほぼ30分ずつという均等な配分になります。
20〜25分で解答して、マークシートへマーク。そしてまた20〜25分で解答してマークシートへマーク。ちょうどいい感覚で休憩を挟めて頭がリセットされます!
25分作業して5分の休憩を取る方法をポモドーロ・テクニックと言うそうです。生産性をあげるための時間管理術なのだとか!
意識してこの時間配分を考えたわけではありませんでしたが、偶然そうなっていてラッキーだなと思いました。
タイムスケジュールを覚える手間を減らす
私がおすすめする時間配分はシンプルに時間を4等分してほぼ30分刻みにするタイムスケジュールです。試験中は「問題を解く」以外のことになるべく思考能力を使いたくないです。余計な考え事をするとテンポが悪くなりますし、無駄なことで迷っては「問題を解く」時間が減ってしまいます。
細かく分野ごとに区切って「この分野は7分で次の分野は16分」なんて時間配分をされる方も居ますが、あまりおすすめではありません。
試験中に「あと何分使えるんだっけ?」「何分までにこの分野が終われば良いんだっけ?」という時間を気にしたり、そもそも細かいタイムスケジュールを覚えることが無駄なストレスです。
試験中は色んな意味で余裕がないので、数分刻みのスケジュールは余計な仕事を増やしている感じがします。
最後の問50から順に問1に遡っていく(問題用紙を単純に逆に解く)という方法もあるようです。「シンプルな時間配分」「ページ送りの手間」などの観点からありだと思うのですが、私には逆回しで解くことは違和感が大きくて合いませんでした。
【試験時間20分残し】を可能にした時短テクニック10選
時間が足りない…絶対に避けたい最悪の事態
試験時間が足りなくなってしまうだけで、たくさんの最悪に遭遇します。
- 気持ちが焦って余裕がなくなり思考能力が落ちる
→本来正解できた得点を取り落とす - 最後まで解答できない
→本来正解できた得点を取り落とす - マークシートにマークする時間がなくなる
→せっかく解けてもマークしないと意味がない - 見直しができなかった
→ケアレスミスに気付けない&合格発表まで自己採点ができずに生殺し
どれか1つが起こるだけで、最大限の実力を発揮できたとは言えなくなってしまいます。状況によってはちょっとペースを乱しただけで総崩れしてしまうことも考えられますよね。
私は大丈夫、模試でも時間足りたし余裕だと思う〜
本当に大丈夫?私は大丈夫なはずだったのに全然大丈夫じゃなかった経験があります!
自宅模試と本試験では時の流れが違うのでは…!?と思うくらい不思議と本試験では時間がかかります。本試験で時間がかかる原因は「慎重になるから。」
一番の対策は「自信を持つこと」自信を持つためには「大丈夫だった」成功体験が必要です。直前期には、ただ勉強するだけではなく「これだけできるんだから大丈夫」と自分のメンタルを強固にする意識をしましょう。
時間配分に余裕があると点数が伸びる
時間配分と順番を設定するだけでは時間短縮に関してはまだ不十分です。宅建の試験時間は一般受験者は2時間、5問免除者は1時間50分。なるべくならこの時間全てを「問題を解く時間」に使用して余裕ある見直し時間を設けたいです。
しかし試験中には「問題を解く時間」以外のことに地味に時間がかかります。この章でご紹介するのは、その「問題を解く以外の時間」を徹底的に削って時間を無駄にしない作戦です。
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模試を2〜3回程度行なうと、自然にテクニックを使えるように身についてペース配分の確認もできますよ!
|問題文を読む時間を短縮
問題文の読み進め方をこだわるだけで、かなりの時短が可能です。1問につき数秒の短縮ですが、全問通して行なうことで数分間の余裕を生みだします。
時短テク①|問題文の読み返しを時短&ケアレスミス対策
問題を解く際に印を付ける(メモをする)ことで不要な読み返し時間を撲滅して、同時にケアレスミス対策を行います。
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時短テク②|問題文の「正しい」「誤っている」に◯✕
宅建試験の問題は基本的に正しいものはどれか、誤っているものはどれかと問われることが多いです。この「正しい」「誤っている」に◯✕を付けましょう。選択肢を読む時はその選択肢が◯(正しい)か✕(誤っている)かで印をつけていきます。
「違反しないもの」はどれか「違反するもの」はどれかというパターンの時もありますが、その場合も「違反しない◯」「違反する✕」で印をつけます。
時短テク③|選択肢ごとに◯✕
選択肢を読んだら1肢ずつ解答して印をつけます。印のつけ方を自信の程に比例して使い分けます。
- 100%自信のある解答→番号の上に「◯✕」
- 100%ではないけど自信のある解答→番号の左横に大きめに「◯✕」
- 自信ないけどたぶんこっちくらいの解答→番号の左横に小さめに「◯✕」
- わからない→番号の左横に「?」
選択肢を読みながら明らかに誤っている部分には✕をつけておくと「なぜ✕にしたのか?」が一目でわかるので見直しの時に便利です。
印のつけ方を変えることで、選択肢を全て読んでも正解がわからなかった時でも消去法で選び抜いたり「絶対違う」と思った選択肢はもう読見返さない。など再度読み返すときに整理しやすくなります。
時短テク④|全部読んでもわからなかったとき
選択肢4まで読み進めて印をつけても正解がわからなかったときは、つけた印を元に必要な箇所だけ読み返して再度考えます。
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例えばこのような状態になったとき「誤っているもの✕」を探す問題なので、肢3と肢4は無視します。肢1と肢2の2択で考えましょう。
この印をちゃんとつけないと、最後まで読んでわからなかった場合にまた1〜4まで読んで考えることになるかもしれません。大幅なタイムロスです。
時短テク⑤|()や定型文はメリハリを付けて読む
\タップで拡大/
上記の例文のように、()や「ただし〜」「なお〜」は定型文なので読まなくても問題ありません。普段の問題演習のときから高速で斜め読みする癖をつけましょう。
時短テク⑥|正解肢に自信があったら他の選択肢は読まない
4つある選択肢のなかで、もし1肢目や2肢目で「これが絶対正解肢だ!!」と100%の自信を持って言える選択肢があったときはその正解肢に印をつけて他の選択肢は読まずに次の問題へ進みましょう。
最初は少し不安かもしれませんが、この方法で進めていくと最後に時間は余ります。心配なら見直しのタイミングで全ての選択肢を確認するようにしましょう。その場合、見直しのときに迷わず戻って来られるように印をつけておくと効率的です。おすすめの印のつけ方を後ほどご紹介します。
時短テク⑦|問題文の分解
\タップで拡大/
宅建試験の問題(特に民法)は、問題文が長く理解できないと解けない問題が多いです。そんな問題は文章を分解して必ず関係図を書きましょう。
「誰が誰に何をして、最終的には何を問われているのか?」を問題文から読み解きます。画像のように箇条書きする時間までは試験中に取れないかもしれませんが、問題分にスラッシュを入れて区切り、1つの文章ではなく5つに分けると理解しやすくなります。
時短テク⑧|判例文は選択肢から読む
判例文問題は文章量がすごいのと、判例文独特の言い回しで慣れていないとかなり理解が難しいです。ですが実際は判例文を読まなくても選択肢だけで正誤の判断がつく問題が多いので、判例文問題をなるべく時短したい人は選択肢から読み進め、正解肢を見つけたあとで判例文と辻褄が合うか確認する手順がおすすめです。
判例文を読まなくても、選択肢を読んで国語力で解けたり知識のある問題なら正誤の判断がつくはずです!
時短テク⑨|難問は後回しにする
試験中は、ペースを乱さずに解くためにも「難しい」と感じた問題や「時間がかかりそう」と感じた問題など、2分くらい考えてわからなければ一旦飛ばしましょう。精神的な余裕を確保するために、まずは全問解き終わってゴールすることが大切です。
難しい問題でいちいち立ち止まるよりも、一旦終わらせてから戻ってきて解くほうが効率的にも精神的にも最適です!
- 時間のかかる問題
宅建業法 報酬(計算問題が多い)
権利関係 判例(問題文が長文) - 難しいと感じた問題
2分考えてわからなければ次へ進みましょう - 明らかに勉強不足の苦手な範囲の問題
私は複数の印を使い分けるのが面倒だったので、飛ばしたら☆マークをつけて、優先度順に書く濃さを変えてました。
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- 【優先度 高】解かずに飛ばした問題
- 【優先度 中】解答できたけど不安だから優先的に見直したい問題
- 【優先度 低】時間があれば見直したい問題
先程ご紹介した「正解肢に自信があったら他の選択肢は読まない」で飛ばした問題も、自信のほどによって「優先度 中」か「優先度 低」のマークをして念のため読まなかった選択肢も確認しておきます。
絶対戻る!忘れない!という問題ほどグリグリと3重くらいの☆マークで目立つように!
時短テク⑩|マークシート・見直しの時短テクニック
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マークシートへマークする時のミス防止と、見直しの時短に効果的なのが正解肢を数字で大きくメモすることです。
例えば上記画像のような状態になったときに、数字で正解肢を書いていなければマークするときや見直しのときざっと全体的に目を通して正解肢番号を探すことになります。
- 問題文→「正しい◯」を探す問題だ
- 選択肢→ウが◯
- 個数選択→正解肢は1だ
このときに、急いでいると3番目の選択肢に◯がついているので間違えて3にマークしてしまうミスが起きます。
「まさかそんな馬鹿なこと」と思うかもしれませんが、私が実際に模試でやらかしたことのあるミスです。急いで何問も続けてマークしていると「印の場所」で判別してどんどん進めてしまうんです。
ミス防止のためだけではなく、マークや見直しのたびに全体に目を通して正解肢の印を探すのは手間ですし時間がかかります。ほんの数秒の積み重ねですが全問分なのでかなりのチリツモです。数字でメモしておくと一目瞭然なのでテンポよく進められますよ!
最後の神頼み|どうしてもわからない時の対処法5選
全問解き終えると、どうしてもわからない問題が誰でも数問出てきます。単純に勉強が足りなかった、または暗記項目を忘れてしまった場合もありますし、年に数問は絶対に解けない難問奇問が紛れ込んでいるからです。
令和4年の問7では「Aさんが失踪したので土地を相続して売却したが、Aさん生きてて戻ってきた。売った土地はどうしましょう?」なんて問題が出題されました。
「失踪!?知らんわ!!」って心の中でツッコみながら笑いそうになったのを覚えてます。
この問題の全体正答率は7.2%。ほぼ全員解けてないので、こんな問題は解けなくても大丈夫です。宅建試験の問題は、正答率が50%以上の問題を確実に正解すると合格点前後まで到達できるようになっています。
「みんな正解するところは自分も絶対正解する」のが大前提で、もう数点プラスできると安泰です。
とはいえ、うっかり正解できるとその1点2点に救われる可能性があるので、このような難問奇問にも諦めずに取り組みましょう。
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わからない時の対処法①|ハートで解く(特に民法)
問題を解く知識がなくても、国語力や常識、自分の価値観で問題を読んで勘で当てに行きます。この方法は主に民法で活用できる場面が多いと思います。
例えば下記の問題、一般正答率24.3%だったので解けなくてもしょうがない問題ですが私は勘で正解しました。
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全く知識のない選択肢2では、親が親権放棄するのってそんな簡単な訳なくない?っていう感覚での選択です。
他にも、選択肢をじっくり読み込むと「選択肢1と選択肢2では言っていることが違う。」ということは「どちらかが◯でどちらかは✕だ。」などとアタリをつけられる問題も稀にあります。
このように、じっくり読み込むと「あれ?これおかしくない?」って感じで正解にたどり着くこともあるので諦めないで読み込みましょう。ですが難問奇問に時間をかけて向き合うのは他が完璧に終わって最後に余った時間にしてください。
わからない時の対処法②|消去法で解く(組み合わせ問題)
「正しいものの組み合わせはどれか」と出題される組み合わせ問題は、全ての選択肢の正誤を判断できなくても解答できる場合があります。
このような状態になったとき、アとウがわからなければ無理に考えないでこの状態で組み合わせを確認します。
イが絶対に◯なら、正解肢として可能性があるのは「3 イ、ウ」か「4 イ、エ」のどちらかということになります。エは✕なら「3 イ、ウ」が正解肢です。
組み合わせ問題はこのように、1つでも確実に正誤の判断がつくと最終的な解答までたどり着ける可能性があるので、全ての選択肢を一通り確認したら、消去法でいけないか確認してみましょう。
「?」の選択肢を追求したい気持ちになりますが、それは最後に余った時間で戻って行いましょう。
わからない時の対処法③|肢切りテクニック
肢切りテクニックとは、選択肢の文末表現で「◯の選択肢」か「✕の選択肢」かを見切る方法です。法律の問題は、例外を認めない選択肢は誤りであることが多く、逆に例外を認める選択肢は正解のことが多いです。
必ず〜しなければならない/常に〜である/すべて/余地はない/ことはない
当然〜できる/有無に関わらず〜できる/いかんに関わらず〜できる/直ちに/〜に限り
場合がある/余地がある/当然には〜できない
知識で解けない場合や2択で迷ってしまったときは、文末表現に注目してみましょう!
わからない時の対処法④|全体のバランスを見る
宅建試験の問題は四肢択一です。1〜4どれかに振り分けられるのですが、この割合は毎年ほぼ均等になっています。
そのため、これまでのテクニックを使ってもどうしても決められなかったときは、全問のバランスを確認して少ない選択肢にしておくという手があります。
でもこれは全問の集計をする時間が必要なので、よっぽど時間が余った時の最終手段です。
わからない時の対処法⑤|どうしようもなかったら3にマーク
正解肢の割合はほぼ均等とお話しましたが、実は微妙に3が多いです。1や2が正解だと、その時点で飛ばしてペースアップすることもできるので、正解肢を後ろに設定して問題文をなるべく多く読ませようという制作者側の意図な気がします。
- 正解肢1 21.08%
- 正解肢2 22.31%
- 正解肢3 23.54%
- 正解肢4 21.38%
集計する時間はないけど、どうしてもわからないというときは3を選んでおくとほんの数%ですが当たる確率が高いです。
全てのテクニックを活用した例
これまでたくさんのテクニックをご紹介しましたが、最後にまとめとしてすべてのテクニックを活用して試験を進める様子をシュミレーションしようと思います。
\問題文の読み方・メモまとめ/
- ()や「ただし〜」「なお〜」は高速斜め読み
- 文章が長い場合はスラッシュで区切る
- 必要な場合は関係図を書く
- 「正しい◯」「誤っている✕」に印をつける
- 時間がかかると判断した問題
- 2分以上考えてもわからない問題
- 明らかに勉強不足な範囲の問題
\選択肢の読み方・メモまとめ/
- ◯✕をつけて解いていく
- 100%自信のある解答→番号の上に「◯✕」
- 100%ではないけど自信のある解答→番号の左横に大きめに「◯✕」
- 自信ないけどたぶんこっちくらいの解答→番号の左横に小さめに「◯✕」
- わからない→番号の左横に「?」
- 明らかに誤っている文章には印をつける
- 全部読んでもわからなかったら印を元に必要な部分だけ読み再検討
- 解けたら正解肢番号を数字で書く
- 2分考えてわからなかったら☆マークをつけて飛ばす
- 数字でメモした正解肢番号を左手で指差し確認しながら右手でマークしていく(左利きの人は逆)
- マークした数が合っているか(ズレや抜けがないか)確認する
- 時間を確認、深呼吸して次に進む
STEP1〜STEP3を繰り返して問題を解く
STEP1〜STEP3を繰り返して問題を解く
- 飛ばした「優先度高」の問題を解く
- 飛ばした「優先度中」の問題を解く
※残り時間が10分を切っていたら先に見直しをする - 飛ばした「優先度低」の問題を解く
※残り時間が10分を切っていたら先に見直しをする
メモした正解肢番号とマークした位置が合っているか確認する
まとめ
時間配分と時短テクニックで点数は伸びる!
宅建試験は勉強して知識の準備をするだけでは足りません。試験当日の立ち回りや戦略が大切です。
- とにかく早く一度最後まで解き切る
- 見直しの時間をたっぷり確保
この2つを実現できると余裕のある精神状態で「絶対落とせない問題の徹底した見直し」と「難問を時間をかけて解く」ことができます。結果として実力を出し切り、悔いの残らない試験にできますよ!
今回ご紹介したテクニックは、読んですぐに実践はできません。というよりは、読んですぐに実践する=手順を覚えて思い出す記憶容量が必要ですよね。そうではなく、何度か練習をして体に覚えさせ、考えなくても自然とできるようになってください。
試験中は余計なことを考えずに「問題を解く」ことだけに集中しましょう!
\おすすめの時間配分と解答順/
時間配分 | 分野 | 目標得点数 | 難易度 | 重要度 |
---|---|---|---|---|
【第1区画】 13:00〜13:40分 (40分間) ※5問免除者は13:10〜13:40の30分間 | ①宅建業法 問26〜問45 計20問 | 19問 | 全体的に低い | A |
②免除科目 問46〜問50 計5問 | 4問 | 全体的に低い | A | |
【第2区画】 13:40〜14:10 (30分間) | ③権利関係(特別法) 問11〜問14 計4問 | 3問 | 問題によって異なる | B |
④法令上の制限 問15〜問22 計8問 | 6問 | 問題によって異なる | B | |
⑤税その他 問23〜問25 計3問 | 2問 | 問題によって異なる | B | |
【第3区画】 14:10〜14:40 (30分間) | ⑥権利関係(民法) 問1〜問10 計10問 | 6問 | 全体的に高い | C |
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