宅建取得は銀行員を目指す人にもおすすめ!金融業界と宅建の相性を解説!
■ 金融業界でも宅建が活かせるって聞いたけどそうなの?
■ 金融業界で働く場合、宅建の必要性はどのくらい?
■ 銀行の窓口って女性が多いけど、子育て中でもなれるかな?
宅建は、主に不動産業界で重宝される資格ですが、金融業界でも求められます。
金融業界は一度就職すると「元銀行員」の肩書が、その後の就職転職に良い効果をもたらしますし、妊娠出産後の再就職にも有利です。(体験談あり!記事の後半でお話しています。)
この記事の前半では、金融業界での宅建の需要を解説。後半で、金融業界では必須と言われる「証券外務員資格」について解説していきます!
とはいっても、私は証券外務員の資格は持っておらず、金融業界での実務経験がありません…!
証券外務員の資格について、詳しく知りたい人はこちらのブログがおすすめです!
管理人は金融機関に12年務めているマコさん。実務経験を元に、金融業界で使える資格について詳しくわかりやすく書かれています!
とりあえずサラッと概要だけ知りたいな〜という人はこのままこの記事を読んでみてね!
大手不動産会社で社内営業成績1位を3年継続
学力皆無、地元でドベの高校卒
宅建試験4度の不合格を経て5度目の受験で合格
宅建試験1ヶ月前に第一子を出産
資格
宅地建物取引士|賃貸不動産経営管理士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士
親が地主、オーナー会社共同経営
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記事の途中でも画面右下
金融業界で宅建士が求められる理由
金融業界は、不動産業界の次に宅建士の資格が求められる業界です。なぜなら、金融業界では不動産を取り扱う仕事が多いから。
金融業界で宅建士が求められる理由3つ
住宅ローンや不動産担保ローンの評価に役立つ
個人でも、マイホームを建てる際には住宅ローンを組みますよね。建物の購入や建築は宅建業社やハウスメーカーに依頼しますが、お金を貸してくれるのは銀行です。
銀行がお金を貸してくれないと払えないから買えないよ〜!
その他にも、住宅購入以外の場面で銀行からお金を借りたいときに、土地や建物を担保にする不動産担保ローンという商品もあります。
住宅ローンや不動産担保ローンを提供する際には、担保となる不動産の評価が重要です。
不動産に関する適切な知識がなければ融資額の判断ができないため、金融業界でも不動産に関する知識が求められます。
これらの理由で、金融業界の求人広告にも、「宅建資格保有者歓迎」と、歓迎条件として宅建士の資格をあげている求人案件が増えているわけです。
宅建士の資格は、「不動産に詳しいです!」というわかりやすい証明になります。
不動産取引をする銀行もある
銀行はお金を預けたり借りたりするだけの場所ではなく、実は不動産の売買仲介や不動産信託を行う銀行もあります。
不動産信託とは、信託会社(不動産会社や信託銀行など)が顧客から不動産を預かり、顧客の代わりに管理・運用し、その利益を顧客に還元することです。
預かった資産(不動産)を運用するにあたって、不動産取引を行うので、宅建業者と同じように宅建士が必要になります。
地方銀行などでも最近は不動産仲介業を行う場合があるので、意外と身近な銀行でも不動産取引は行われています。
意識してみてみると、銀行の窓に「不動産売りませんか、買いませんか」とポスターが貼ってあることもありますよ!
顧客への不動産関連のアドバイスができる
金融機関の職員が宅建士の資格を持つことで、顧客に対して専門的な知識とスキルを持っていることをアピールできます。
特に不動産投資や不動産ローンに関する相談を受ける際、専門知識を持つ担当者からのアドバイスは説得力が増しますよね。
金融機関では、不動産投資信託(REIT)や不動産ファンドなど、不動産関連の金融商品を取り扱うこともあります。
もし、不動産関連の商品を担当しなかったとしても、投資商品に興味を持つお客様は不動産投資に関する幅広い知識を持っている人も多いです。
資格は信頼につながり、その結果、顧客満足度の向上が期待できますよ!
金融業界で働く宅建士のメリット
宅建士の資格が必要とされる金融業界では、宅建は持っているだけで年収アップを見込める資格ですし、キャリアアップも狙えます。
宅建士のメリット
資格手当などのお金がもらえる
金融業界では、宅建士の資格取得を推奨していることから、取得しやすい環境が用意されています。
- 資格手当をもらえる銀行や部署もある
(主に信託銀行や、不動産事業部に配属の場合) - 受験費用や教材費等を銀行に負担してもらえる場合がある
(受験費用は8,200円) - 報奨金がもらえる場合がある
(合格した場合のお祝いとしてプチボーナス)
働く銀行や部署によって宅建の必要性は変わります。そのため、もらえるお金にもばらつきがありますが、宅建の必要性が高い部署の場合は上記3つを総取りできるケースも!
宅建が必須ではなく、「あると尚良し」くらいの部署の場合は、合格した場合にちょっとお小遣いのような報奨金がもらえるだけ。ということもあります。
受験にはお金がかかるから助かる〜!
宅建は金融業界をもし離れた後も、様々な業界で転職に有利な資格なので、お得に取れるうちに取っておくといいですね。
キャリアアップにつながる
大手銀行などに勤める場合、宅建取得は昇進の条件として設定されているケースもあります。
銀行員の昇進に関わる可能性が高い資格は、宅建の他に以下のものがあげられます。
- 証券アナリスト
- アクチュアリー
- 中小企業診断士
宅建よりも難易度が高かったり、実務経験を経たあとの方が取りやすい資格です。宅建だけでも早めに取っておくと後が楽ですね。
学生さんなどは金融業界への就職が決まったら、なるべく在学中に受験がおすすめです。
宅建士として副業ができる
オンラインでZoomなどを用いたIT重説が解禁されてからは、会社に在籍せずに重要事項説明だけを依頼されてい行う働き方かなり増えています。
副業として重説ができるんですね。私の勤務先でも、外部の宅建士さんを数名雇っています。
定年後のおじいちゃんが週2で〜とか、会社員さんが平日の18時〜20時だけ〜とか、働き方は様々。
不動産会社では、土日にお客様が多いので重要事項説明を行うタイミングは増えるのに、パート主婦の宅建士さんは土日に休みたがるのジレンマがあったりします。
銀行員さんの場合は土日祝お休みのが多いので、副業するなら土日祝ですよね。需要と供給が合致するので稼ぎやすいです!
銀行員なら必須の資格!証券外務員
証券外務員試験の概要
第一種試験 | 第二種試験 | |
---|---|---|
出題方式 | 〇✕2択および5肢選択 | |
問題数 合格点 | 全100問 〇✕ 70問(1問2点) 5肢選択 30問(1問10点) 440満点中308点以上 | 全70問 〇✕ 50問(1問2点) 5肢選択 20問(1問10点) 300満点中210点以上 |
試験方式 | CBT方式 インターネット上で申し込みを行い、会場に設置されたパソコンで試験を受ける方式。受験日は受験者の希望で決められるので、基本的に1年中いつでも受験が可能。 | |
合格率 | どちらも例年60%以上 | |
勉強時間の目安 | 60時間 | 40時間 |
宅建の資格は、金融業界ではとりあえずは「あったほうがいい」資格といった感じです。
ですが、証券外務員は金融機関に務めるなら必須の資格。
「あったほうがいい」ではなく「ないと仕事にならない」ため、受かるまで受け続けることになる例が多いようです。
【証券外務員ができること】
証券外務員の資格があると、金融商品の販売・勧誘ができるようになります。
金融商品とは株式、債券や投資信託など。
資格保有者でなければ、金融機関で働いていても金融商品のセールスができません。
銀行窓口業務でも、預金だけでなく投資信託や国債などの金融商品を販売することが多く、販売目標やノルマもあります。
一人で契約できないなんて、足でまといかも…。新人のうちにさっさと取得したほうが良さそうです…!
一先ずは、難易度の低い「証券外務員二種」まで取れると業務に支障はありません。銀行によっては、新卒内定者には入社前に証券外務員の取得を指示することもあるそうです。
厳しい場合は、約束通りに取得できなければ内定取り消しもあり得るんだとか。
運転免許レベルの扱いですね。それだけ必要性が高い資格なんだってことがわかります。
金融業界では他にも必要な資格は多いですが、その中の一つがFP(ファイナンシャルプランナー)です。
FPは不動産会社でも役立つ知識を学べるので、私も取得しました!
FP(ファイナンシャルプランナー)について詳しく知りたい人はこちらの記事も見てみてね!
銀行員ママの育児環境
これは私の友達の体験談です。元銀行員の彼女は子どもが産まれてから仕事復帰する先を自宅近くの地方銀行でのパートにしたそうです。
銀行員だったのはもう何年も前の話で、銀行を退職後はフリーランスでヨガのインストラクターをしていました。
銀行員としてはブランクが長かったわけですが、即採用でスムーズだったそうです!
その地方銀行では、同じ業務につく人たちはみんな子育て世代の主婦。
「子どもが熱出したから休まないと…!」とか「手足口病もらってきたから何日か休まないと…」なんて、緊急事態にも柔軟に対応してくれるそうです。
みんなママだから、お互い様意識が強くて休みやすい!LINE1つで休んだり遅れて出勤したりしてる!
へー!銀行ってそんな感じなんだー!
保育園1年目は、まともに働けないと思っておいたほうがいいよ…。
マジか…肝に銘じます。
全銀行ではなく、一つの体験談ですが、きっと特殊な話でもないんだろうな。と感じます。
証券外務員は、バリバリ働くフェーズでは必須の資格なので、なるべく効率よく取ったほうがいいです。
証券外務員資格は一生有効です。取っておくと、働き方が変わっても転職先でまた役立つ時がきますよ!
銀行窓口などの他にも、金融商品を扱うコールセンターなどでも、ちょっと時給のいいパートや契約社員として働けます。
資格取得は、将来子育てと仕事を両立するための準備にもなりますね。
証券外務員を持っていると金融業界、宅建士を持っていると不動産業界と、幅が広がります。
銀行も不動産やさんも、ほとんどの地域に一定数あるので、食いっぱぐれないですね。
まとめ|金融業界で働くなら宅建は有利!早めに取得しておこう!
金融業界への就職を検討している人は、就職後に必ず必要になる証券外務員資格をなるべく早めに取得しておきましょう。
部署によっては資格手当など出ない可能性もありますが、宅建の知識は金融業界で働くうえでとても役立ちます。
総合職の場合はキャリアアップに必要になる可能性が高いですし、一般職や女性の場合は将来、働き方が変わっても選択肢を広く取れます。
どっちの資格も一生物だから、早めに取っておくと自分で自分に感謝する日が来るはず!
証券外務員資格や、金融業界について、もっと知りたい人は下記のブログ、外務員ラボを参考にしてください!
管理人は金融機関に12年務めているマコさん。実務経験を元に、金融業界で使える資格について詳しくわかりやすく書かれています。