FPってどんな資格？メリット・受験資格・試験日・AFP/CFPの違いまで徹底解説

■ FP(ファイナンシャルプランナー)って人気みたいだけど、どんな資格？
■ AFPとかCFPってなんなの、普通のFPと違うの？
■ 試験を受けるにはどうしたらいい？

FPって有名な資格なのでなんとなく聞き覚えがあっても種類が色々あるし、いまいちどんな資格なのか掴めないですよね。

これからFP資格の取得を考えている方、キャリアに活かしたい方、まずは概要を知りたい方に役立つ内容です。

ぜひ、参考にしてください！

FPおすすめ通信講座を知りたい人はこちらも参考にしてね！

 目次から読みたいところに飛べます
記事の途中でも画面右下 をタップで目次が開くので活用してね！

FP（ファイナンシャルプランナー）とは？

FP（ファイナンシャルプランナー）は、お金に関する幅広い知識でライフプランを設計する専門家です。

上記の6つが試験で出題される内容、つまりFPになることで得られる知識です。

社会人として必要な「お金に関する知識」を一通り学べます。

FPは、個人の家計・資産運用・保険・税金・住宅購入・老後資金・相続など、お金の悩み全般をサポートするのがお仕事です。

FP資格を取るメリット

FPには弁護士や宅建士などのように、資格がなければ行えない仕事、いわゆる独占業務はありません。

初対面の人やまだ関係の浅い人に、知識の量や経験値を証明するのは難しいですよね。

資格があれば、少なくとも試験に合格するだけの知識はある人だということを証明できます。

ただの「自称お金に詳しい人」よりも、資格証や名刺の肩書きの方が一目瞭然。信頼を得るのが簡単です。

独占業務がなくても、正式に「FPです（お金に詳しいです！）」と名乗れることに意義がある！

FP資格の生活で役立つメリット

• 自分の家計管理が圧倒的に上達する
  なぜお金が貯まらないか”が分かるようになる
• 投資や保険の判断ができる
  怪しい投資話を見抜く力がつく
• 家族の将来資金（教育費・老後資金）を設計できる
  人生全体のお金を俯瞰して見れるようになる
• 税金・保険の仕組みが理解できる
  何にお金を払っているのか理解できてスッキリ！

結婚・出産を経て、自分と家族の生活や将来について考えるように。

FP受験前に抱えていた疑問や不安はこんな感じでした。

結果として、このようなふんわりとした不安や苦手意識はFPの勉強を進めるうちに少しずつなくなりました！

FP資格の仕事で役立つメリット

• 金融系職種（銀行・保険・証券）で有利
  就職や転職がしやすくなる、昇給や昇進に必須の場合もある
• 仕事でも評価される
  金融・不動産・保険業界では高評価！資格手当がつく会社も
• 営業トークの説得力が上がる
  顧客の信頼を得られやすくなる、知識が増えるのでトークが冴える
• 副業・独立FPとして活動可能
  顧客の相談に乗り、報酬を得るプロFPとして働く道もある

私は賃貸物件のご紹介をするアドバイザーとして働く宅建士です。

実務上、お部屋のご契約をいただくお客様のお財布事情に深く首を突っ込んでお話させてもらうことが多いです。

各種年金や社会保障制度の知識は最低限必要。お客さんより知識が少ないと赤っ恥です。

FP資格は宅建との相性がいい

このブログを読んでくれている人には、宅建試験の受験を検討したり、すでに宅建を持っている人も多いと思います。

宅建の学習経験がある人は、なるべく近い時期（できたら宅建試験と同じ年）にFPも受験するのがおすすめです！

なぜなら、出題範囲が被る部分が大きく、勉強の効率がいいからです。

さらに、同じ範囲の問題でも「FPの勉強」つまり、宅建試験の勉強とは違う視点から学ぶとより知識の理解が深まったのも思わぬ収穫でした。

特に「税金」の範囲。

「居住用財産の譲渡の特例」とか「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円特別控除」とか「居住用財産の軽減税率の特例」とか…。

宅建の試験対策上は税金の範囲は浅く広くといった感じで、あまり時間をかけずに暗記で対応するのがセオリーです。

しかし、FPの勉強だともう一歩踏み込んで理解する必要がある！手間がかかる分、理解度は高まりました。

私は、宅建受験時は税金の範囲は苦手分野でした。しかし、FPで学んだ今なら「得意分野になった！」と自信を持って言えます。

FPや宅建と相性のいい資格や、試験範囲の被り方などはこちらの記事を参考にしてね！

FP資格の種類（3級・2級・1級 / AFP / CFP）

ファイナンシャルプランナー（FP）の資格には「FP技能士（国家資格）」と「AFP・CFP（民間資格）」があります。

FP技能士とは？

項目	内容
運営元	厚生労働省認定の国家資格
実施団体	日本FP協会 / きんざい
試験内容	学科試験（6分野） 実技試験（団体により異なる）
レベル（等級）	3級：入門レベル 2級：実務レベル（一番人気！） 1級：最高難度
特徴	国内で通用する公的資格 金融、保険、不動産などの業界で評価されやすい AFP・CFPを目指す基礎となる資格

FP技能士は厚生労働省認定の国家資格で、日本FP協会やきんざいが試験を実施しています。

試験内容は学科試験（6分野）と実技試験で、団体によって実技の内容は異なります。

レベルは3級から1級まであり、2級まで目指すのが一般的です！

FP1級が必要なのは、FPとして働くために特別な権威性が必要な人、

例えば、FP資格の講師、コンサルを行う場合、高度な資産運用や税務相談を受ける独立FPなら1級の必要性を感じるケースもあるようです。

「FP取ろうかな、興味があるな」と思ったら、FP技能士2級を目指すのがおすすめ！

AFPとは？

項目	内容
運営元	日本FP協会
位置づけ	FP2級より上の実務型資格
取得条件	FP2級技能士に合格・AFP認定研修を修了（提案書作成あり）
試験・研修内容	提案書作成・実務に近いFPスキルを学ぶ
特徴	相談業務で強い・住宅営業・保険ショップで評価される・2年ごとに更新（継続教育が必要）

AFPは日本FP協会が認定する民間資格で、FP2級技能士よりも実務に近い「提案型FP」として位置づけられています。

AFPは住宅営業や保険ショップなどでの相談業務で強く評価され、2年ごとの更新（継続教育）が必要です。

2年ごとの更新（継続教育）にはお金がかかります。

AFPの更新（継続教育）にかかる費用一覧

費用項目	だいたいの額・ポイント
年会費 / 入会金	入会金：10,000円（初年度のみ） 年会費：12,000円／年
継続教育テスト受験料	990円（税込）／回
継続教育研修（セミナーなど）	モデルケースで「2年間で5,000円前後」が例としてある（ただし実際のコース／主催によって変動）
補足ポイント・注意事項	・更新には 2年で15単位以上 の継続教育が必要 ・単位取得には、テスト以外に「認定セミナー参加」なども使える ・継続教育の費用は 自己負担

AFPを効率よく取得するためには、AFP認定講習の対象となっているフォーサイトの通信講座がおすすめ！

フォーサイトの講座を受講すると、認定講習を修了できて提案書の作成などもサポートしてもらえるよ！

CFPとは？

項目	内容
運営元	日本FP協会（国際資格の日本版）
位置づけ	世界基準の最上位FP資格
受験資格	AFP認定者・指定教育プログラム修了者など
試験内容	6科目の専門試験（金融 / タックス / 不動産 / 保険 / 相続 / ライフ）
特徴	合格率10〜20%の難関・資産運用・相続・独立FPで高評価・更新は2年ごと（継続教育が必要）

CFPは日本FP協会が認定する国際資格で、世界基準の最上位FP資格です。

受験資格はAFP認定者で、指定の教育プログラムを修了していることが条件です。

試験は6科目（金融、タックス、不動産、保険、相続、ライフ）に分かれており、合格率は10〜20%と非常に難関です。

更新は2年ごとで、継続教育が求められます。

CFPの更新（継続教育）にかかる費用一覧

費用項目	金額・内容
年会費	12,000円／年
CFP会費（専門会費）	8,000円／年
登録料（新規認定時のみ）	5,000円（初回のみ）
継続教育（単位取得）の費用	取得方法によって大きく変動（例：eラーニング2,000〜6,000円前後／1講座）
必要単位数	30単位（2年ごと）
単位の内訳ルール	「FP実務と倫理」2単位以上を含む、3課目以上が必須
その他の取得方法	セミナー参加・支部研修・スタディグループ・執筆・講師活動など
費用合計の目安	2年で 2〜3万円台（年会費＋単位取得費を含む）

FP技能士・AFP・CFPの比較まとめ

項目	FP技能士（国家資格）	AFP（民間資格）	CFP（国際資格）
運営元	厚生労働省認定の国家資格	日本FP協会	日本FP協会（国際資格）
実施団体 / 区分	日本FP協会 / きんざい	日本FP協会	日本FP協会（世界共通制度）
位置づけ	基礎〜中級	実務型FP	最上位国際FP
レベル（等級）	3級：入門 2級：実務レベル 1級：最高難度	2級より上（提案書作成必須）	最高峰、6科目を個別受験
取得条件 / 受験資格	3級から受験可能 2級・1級は条件あり	2級合格 AFP研修修了	AFP認定者 教育プログラム修了者
試験・研修内容	学科試験（6分野） 実技試験（団体によって異なる）	提案書作成	金融/タックス/不動産/保険/相続/ライフの6科目試験
特徴	国内で通用する公的資格 金融・保険・不動産に強い・AFP/CFPの基礎	相談業務に強い 住宅営業、保険ショップで評価・更新あり	合格率10〜20%の難関 資産運用・相続・独立FPで高評価
更新	不要	2年ごと（継続教育）	2年ごと（継続教育）

目的別に見るFP資格の選び方

FP資格は、自分の目的やキャリアによって選ぶと効率的です。

目的	おすすめ資格
お金の知識をつけたい	FP3級
仕事・転職で活かしたい	FP2級技能士（国家資格）
実務で相談業務をしたい	AFP
FPとして独立・高単価を狙いたい	CFP

まずはお金の基礎知識を身につけたい方はFP3級からスタートするのがおすすめです！

仕事や転職で資格を活かしたい場合は、FP2級技能士を取得すると評価されやすくなります。

実務で相談業務を行いたい場合はAFPを、FPとして独立や高単価の仕事を狙う場合はCFPまで目指すのもありだと思います。

FP試験の仕組み｜学科・実技とは？

FP試験は「学科」と「実技」に分かれています。

項目	学科試験	実技試験
目的	FPに必要な知識（6分野）を幅広く理解しているか確認	実務に近い“応用力”を確認する試験
内容	6分野すべてが出題される総合テスト	選んだ科目・団体によって内容が異なる
出題形式	マークシート（○×式＋3択 or 4択）	マークシート、または記述式
試験範囲	ライフプラン / 保険 / 税金 / 投資 / 不動産 / 相続の6分野	選択科目の分野に特化した内容（例：資産設計提案、個人資産相談 不動産、保険など）
合格基準	6割以上で合格	6割以上で合格（科目ごとに基準は共通）
特徴	広く浅い 公式テキスト＋過去問で対応しやすい	実務寄りで、計算や読み取り問題が比較的多い
実施団体の違い	日本FP協会＆きんざい共通	団体によって科目と形式が異なる（特に2級）

学科試験は知識の理解度を確認するのが目的です。

実技試験は、学科で学んだ知識を用いて解く計算問題などが出題されます。つまりは、応用問題ですね！

学科と実技はそれぞれ「別試験」です。

試験は同日に受けられますが、片方だけ合格でも2年間は有効。学科と実技、両方に合格すると「FP技能士」として認定されます。

有効期間内に落ちた方を受験して、合格するとセーフです。有効期間をすぎると、両方受け直す必要があるので注意しよう。

「日本FP協会」「きんざい」実施団体による実技の違い

FP試験の実技は、実施団体によって出題内容や特徴が異なります。

特に日本FP協会ときんざいでは傾向に違いがあるため、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。

3級の実技試験の違い

＼科目名をタップで実際の問題を見れます／

団体	科目	特徴
日本FP協会	資産設計提案業務	6分野を横断する総合問題が中心 全科目から浅く広く出題される
きんざい	個人資産相談業務	金融機関の実務に近い内容 税制・金融商品・数値計算が多め
きんざい	生保顧客資産相談業務	保険業界向けに特化

2級の実技試験の違い

＼科目名をタップで実際の問題を見れます／

団体	科目	難易度・特徴
日本FP協会	資産設計提案業務	6分野を横断する総合問題が中心 全科目から浅く広く出題される
きんざい	個人資産相談業務	金融機関の実務に近い内容 税制・金融商品・数値計算が多めでやや難しい
きんざい	中小事業主資産相談業務	法人・事業主向け 会社員には難易度が高め
きんざい	生保顧客資産相談業務 損保顧客資産相談業務	保険業界向けに特化 営業経験者向け

日本FP協会は、全範囲から出題される代わりに「広く浅く」といったイメージ。

問題の難易度もきんざいに比べて低いです。

そのため、日本FP協会の方がきんざいよりも合格率は比較的高め！

きんざいは、範囲が限定される代わりにちょっと難しいです。それぞれ専門分野に特化した内容になっています。

FP試験の概要｜試験日や受験料は？

それぞれの級の試験日や受験料、受験資格をまとめました！

資格	試験日	受験料	受験資格
FP3級	全国の会場で随時受験可能 （CBT方式）※きんざいではペーパー試験も選択可能	学科 4,000円 実技 4,000円 合計 8,000円	受験資格なし 誰でも受験可能！
FP2級		学科 5,700円 実技 6,000円 合計 11,700円	下記のいずれかに該当 ・3級合格 ・AFP認定研修修了 ・実務経験2年以上
FP1級	学科：年1回 実技：年数回（地域による）	学科 8,900円 実技 28,000円 合計 36,900円	下記のいずれかに該当 ・2級合格＋実務経験1年以上 ・実務経験5年以上 ・金融渉外技能審査2級合格＋実務経験
AFP	AFP認定研修を修了後、課題やテストに合格	スクールによって異なる （10,000円前後の通信教育が一般的）	研修を受講するには下記のいずれかに該当 ・2級合格 ・実務経験2年以上
CFP®	年2回（6科目を2日間に分けて受験）	1科目 6,600円 （複数科目受験時は割引あり）	AFP認定者 協会認定大学院修了など

実務経験がない人は、まずはFP技能士3級を取得しないと2級やAFPには進めません。

実務経験が2年以上ある人は、3級を飛ばしていきなり2級またはAFPにチャレンジできます！

2級を受験するための実務経験については自己申告で、結構幅広いみたいです。

2級か3級か、自分の実務経験は申請できるのか？迷ったらこちらも参考にしてね！

FP試験の申込方法

日本FP協会で申し込む場合

• 協会サイトのマイページに登録し、Webから申し込み
• 2級・3級は「CBT方式」で全国のテストセンターで随時受験可能
• 実技は「資産設計提案業務」1種類のみ
• AFP・CFP資格の管理・更新もすべてFP協会が担当している

日本FP協会の公式サイトはこちら 

きんざい（金融財政事情研究会）で申し込む場合

• 公式サイトから受験申込み
• 2級・3級は「CBT方式」で全国のテストセンターで随時受験可能
• 実技試験は「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」など種類がある

きんざいが実施する試験は、金融機関や保険会社の受験生が多く、実技試験はやや実務寄りで難しめです。

きんざいの公式サイトはこちら 

2級FP技能検定のよくある質問

FP技能検定の受検について、よくある質問をQ&A方式でまとめました。

実際に私が疑問に思って調べた内容を主に記載しています！

FPってどんな資格？まとめ

FP（ファイナンシャルプランナー）は、家計・保険・投資・税金・住宅・相続など、お金に関する幅広い知識を扱う専門家です。

資格は、国家資格のFP技能士（3級・2級・1級）と、民間資格のAFP・CFPがあります。

試験は学科と実技の2つで、実技の内容は日本FP協会ときんざいで異なります。

どちらで受けようか迷った場合は、日本FP協会がバランスよく学べて難易度が低いのでおすすめです。

FPはお金に強くなりたい人にとって、一生使える資格です。宅建との相性も良く、同年に受験するのがおすすめ！

ぜひ、検討してみてください！

FPおすすめ通信講座を知りたい人はこちらも参考にしてね！